浅田美代子
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「アイドル４０年」の、昭和４０年代のページから、２枚目の上です。 浅田美代子は、ドラマ「時間ですよ」の第３シーズンのお手伝い役のオーディションに合格し、
女優としてデビューしてから、歌を出したので、アイドル時代から、
歌手よりも女優業の方を、メインに活躍していました。
「アイドル４０年」の、昭和４０年代のページから、２枚目の下です。 アイドル時代の浅田美代子のドラマの代表作は、
「時間ですよ」の第３シーズン、「寺内貫太郎一家」。
主演映画の代表作は「しあわせの一番星」、「あした輝く」です。
「しあわせの一番星」は、「アイドル映画３０年」に記事が載っているので、そのうち載せます。
「あした輝く」は、監督の山根成之の傑作との評価も高く、
浅田美代子の健気な熱演も光る。と評されているので、是非観たい作品ですが、
ＣＳ含めた再放送も、ソフト化もされていないので、観られる可能性は低いかも。
「アイドル４０年」の、昭和５０年代のページから、１枚目の右上です。 当時の女性アイドルは、恋人が出来たら、結婚・引退するか、恋人と別れるかの、
二択しかありませんでした。７０年代の人気アイドルで、前者を選び、
最初に結婚・引退をしたのは、浅田美代子です。
伊藤咲子は、後者を選び、城みちると別れます。
浅田美代子が、吉田拓郎と結婚したのは７７年。
拓郎は、シンシア（南沙織）のファンでしたが、ファンと結婚は、違うのでしょう。
「アイドル４０年」の、昭和５０年代のページから、１枚目の左上です。 浅田美代子は、１歳年上の南沙織や、同い年の麻丘めぐみと仲が良い親友だったそうです。
デビュー曲のヒットで、一躍トップアイドル歌手として祭り上げられたことへの戸惑いや
７０年代当時の歌謡界の空気に馴染めないストレスといった悩みを共に抱えており、
それ故に互いに励まし合いながらも本音で語り合える貴重な存在だった。
と、親友の麻丘めぐみが言っています。
麻丘めぐみも、浅田美代子と同時期（同じ７７年。美代子は７月、めぐみは６月）に結婚。
相手は、フジテレビのディレクターでした。南沙織は、７８年に引退した後、
篠山紀信との交際がスタートし、７９年に結婚します。
「アイドル４０年」の、昭和５０年代のページから、１枚目の下です。 浅田美代子と吉田拓郎の結婚生活は、７年間続き、８４年に離婚しました。
意外に長く結婚していたんですね。
石野真子と長渕剛の、たった１年４か月の結婚とは雲泥の差です。
妹のように可愛がっていた石野真子が離婚後、マスコミに追い回されないよう、
浅田美代子の家にかくまっていたそうです。
ちなみに、親友の麻丘めぐみの結婚生活は６年間、
一番結婚が遅かった南沙織は、今でも篠山紀信と、夫婦生活を続けています。
「アイドル４０年」の、昭和５０年代のページから、水着ページです。 当時のアイドルは、水着（特にビキニ）になるのが、当たり前の時代でしたが、
美代ちゃんは水着になるのが恥ずかしく、ずっと拒んでいて、初ビキニは、
デビュー２年後の７５年（昭和５０年）になりました。このカットは、その１枚です。
アグネス・チャンも、超ボインを隠すために水着にならず、普通の衣装でもサラシを巻いて
潰していたそうです。アグネスの水着初公開が、デビュー４年後の７７年。
ペチャパイで有名な美代ちゃんと、超ボインで有名なアグネスが、水着公開を嫌がっていたとは、
不思議な関係ですね。ちなみに、二人とも女性新人豊作の７３年デビュー組です。
８９年９月２０日発行の、近代映画のムック本「女神の肖像」の水着カットです。 ビキニになっても、下にフリルが付いているあたり、水着が恥ずかしい美代ちゃんらしいです。
８４年に離婚し、芸能界に復帰した後、明石家さんまにイジられ、
松本伊代・西村知美と同じブロックに入れられました。
ボケキャラしか知らない年代の人たちは、
７０年代の美代ちゃんの可愛らしさを見たら、ビックリするでしょう。
近代映画のムック本「女神の肖像」の、１ページ使った水着カットです。 存在のモロさ自体が放つオーラのみで輝くのがアイドルだとしたら、
彼女こそ最後のアイドルかも知れない。と書いてあります。
南沙織から２年で、最後のアイドルとは早すぎると思いますが、
カワイコちゃん歌手が、アイドル歌手と言われるようになった初期のアイドルたちの中では、
最後のアイドルなのでしょう。その後のアイドルは、本人たちは自覚していなくても、
周りのスタッフが、アイドルとはこうあるべきもの。
という定義付けで作られていった感じがします。
２００３年１１月１６日発行の「アイドル映画３０年史」から、１ページ物の記事です。 美代ちゃん初主演映画「しあわせの一番星」は、私も見ましたが、
確かに、映画のハイライトで言っている美世子の言葉は、良かったです。
そしてこの言葉を、何の違和感もなく自然に言えるのは、美代ちゃんだけだと思いました。
数年前、NHKのEテレでやっていた「アイドル論文」の中で、昭和のアイドルは、
ファンの「守ってあげたい願望」に支えられていた。という論文がありました。
美代ちゃんは、昭和アイドルの中でも、ファンの「守ってあげたい願望」が、
最も強かったアイドルだと思います。
この映画の中で歌われる「しあわせの一番星」「赤い風船」は、レコーディングされた曲なので、
テレビで歌う場合と違い、音程が外れていないのは当たり前ですが、
決して上手いとは言えない歌唱が、魔法にかかったかのように素敵に聞こえます。
それは、美世子という役を演じる美代ちゃん自身が持つ個性が、
１００％発揮されているからでしょう。
美代ちゃんの、月刊明星初登場は、７３年３月号です。（月刊平凡より早い） ３月号は、１月末の発売なので、２月からスタートする「時間ですよ」の第三シリーズの
紹介をしています。天地真理は、となりの真理ちゃん役、浅田美代子はお手伝いさん役で、
役柄は違いますが、歌手デビューも決まり、当時人気ナンバー１アイドルに君臨していた
天地真理を目標にするため、ポスト天地真理と書いてあります。
樹木希林が、まだ悠木千帆の時代でした。いつ頃から樹木希林に芸名を変更したのか、
うろ覚えだったので、調べたら悠木千帆という芸名をオークションにかけた
７７年４月で、５月から樹木希林に芸名を変更して「ムー」に出演しています。
美代ちゃんの、月刊平凡初登場は、７３年４月号です。 歌手デビュー前の、初々しい美代ちゃんのテニス・ルックです。
デビュー曲「赤い風船」は、歌謡曲か童謡か、論争があった記憶があります。
まだ消費税が導入（８９年に導入）される前で、歌謡曲のレコードには、
贅沢品として物品税がかかっていました。童謡のレコードには、物品税がかかりません。
６８～７２年にかけては、まだ特撮やアニメのレコードを買っていて、
３００～３５０円ぐらいでしたが、歌謡曲のレコードは４００円だった記憶があります。
特撮やアニメのレコードは、童謡扱いだったのでしょう。
この頃は、歌謡曲のレコードが５００円に値上げりしていました。
その後も「泳げ！たい焼きくん」「めだかの兄弟」が、歌謡曲か童謡かの論争になりました。
結局「赤い風船」「めだかの兄弟」は歌謡曲、
「泳げ！たい焼きくん」は童謡になったと記憶しています。
月刊明星の７３年４月号の、１ページ目です。 同年２月１４日から放送が始まった「時間ですよ」の第三シーズンの話等が、
３ページに渡って載っています。
１７歳になった美代ちゃんの誕生日は、２月１５日。
１１歳年下の堀ちえみと、同じ誕生日です。
月刊明星の７３年４月号の、３ページ目です。 悠木千帆（後の樹木希林）が厳しい演技指導をするのは分かりますが、
マチャアキも、リハーサル中の演技指導は、厳しかったんですね。
そのおかげで、美代ちゃんは、歌手より女優として成功しました。
月刊明星の７３年５月号の、１ページ目です。 高校は、東京女学館というお嬢さん学校だったので、芸能活動は禁止。
高校から退学を言い渡される前に、自ら高2で中退したそうです。
可愛い顔や、その後のボケキャラとは１８０度異なる、意思の強い性格です。
そんな美代ちゃんも、「時間ですよ」の久世光彦ディレクターが、
厳しく怒鳴りつけるので、思わず涙が出てしまったそうです。
後に犬・猫仲間として、仲良くなるキョンキョンも、高１で中退したり、
久世光彦ディレクターの演出で、厳しく躾けられたので、共通点があります。
（後に対談しています。）
月刊明星の７３年５月号の、２ページ目です。 犬が好きな美代ちゃんは、中３の時、可愛がっていた犬がいなくなって、
泣きながら探し回っていたそうです。
犬・猫仲間のキョンキョンは猫派で、やはり子供の頃から猫好きだったそう。
子供の頃の動物好きは、大人になっても変わらないのでしょう。
美代ちゃんは、美味しいクッキーを作るのが上手だったそうです。
松田聖子等、まずいクッキーを作ってイジられたアイドルもいますが、
アイドルが、お菓子を作るのを取材されたのは、この頃からだったかも知れません。
月刊明星の７３年５月号の、３ページ目です。（下側は広告なのでカット） １２月に放送された小泉今日子のオールナイト・ニッポン・プレミアムに、浅田美代子も
ゲストで出演していました。石野真子→伊藤蘭→浅田美代子とゲストが入れ替わりましたが、
伊藤蘭→浅田美代子へリレーする時、「キャンディーズより１世代前の浅田美代子さんが、
次のゲストです。」と紹介し、「私たちと同期だよ」と伊藤蘭に注意されるキョンキョン。
「浅田美代子さんに大変失礼な事を言ってしまった。」と、しどろもどろのキョンキョン。
浅田美代子はデビューと同時に大ブレイクし、キャンディーズは売れない期間が長かったので、
浅田美代子の方がデビューが数年早いと、勘違いしたのでしょう。
そのキョンキョンのボケぶりも、美代ちゃんのボケには敵いません。
郷ひろみ・西城秀樹・桜田淳子と７０年代アイドルが大挙出演した「あこがれ共同隊」
（１９７５年放送）に、美代ちゃんも出演していましたが、「キョンちゃんも出ていたじゃない」
というとんでもないボケぶりを発揮していました。
１９８２年デビューのキョンキョンは、まだ小学４年生で、自宅で見ていたそうです。
多分、美代ちゃんの記憶の中で、桜田淳子とキョンキョンが、ごっちゃになっていたのでしょう。
月刊明星の７３年５月号の、４ページ目です。 「あこがれ共同隊」は、制作したＴＢＳに録画素材が残っていないなめ、
１９９０年頃に「テレビ探偵団」で放送した時は、一般視聴者のビデオ・テープを借りて
放送していました。つまり再放送していない訳なので、美代ちゃんが「あこがれ共同隊」の
出演者を勘違いしていたのも、無理のない事かも知れません。
その「あこがれ共同隊」を見ていたキョンキョンが、美代ちゃんの役柄を見て、
「もしかしたら私と同じような不良っぽさがある人かも」と思ったそうで、
美代ちゃんは、「バレてたのね」と言っていました。私は記憶が曖昧なので、
良く覚えていませんが、キョンキョンの記憶力は凄いです。
現在の美代ちゃんとキョンキョンは、犬猫仲間のイベントで共演する間柄ですが、
デビュー当時から、久世光彦演出のドラマでキビシイ指導を受けたり、
樹木希林と仲が良かった。という共通点があります。
月刊明星の７３年６月号の、１ページ目です。 美代ちゃんんの家は、東京のまん中と言っているように、港区麻布。
寅さんの家は、葛飾区柴又。葛飾区の北は埼玉県、東は千葉県に面しています。
下町の風景や人情は、この頃はまだ残っていましたが（寅さん映画は、始まって５年目）、
寅さん映画の終盤（９０年代）は、７０年代の下町の風景を撮るのに苦労したそうです。
私は、２０１０年代に２～３回、柴又に行った事がありますが、帝釈天の前の
街並みだけ、当時の面影が残っていました。
ちなみに、「矢切りの渡し」も、まだ残っていました。
↑８５の訂正：４ページに渡って→６ページに渡って 月刊明星の７３年６月号の、美代ちゃんの生い立ちの、２ページ目です。
美代ちゃんは、産まれた頃、顔の長い赤ちゃんだったそうです。
デビュー後の美代ちゃんからは、ちょっと想像付きませんが、
大きくなるにつれて、顔が丸くなっていった。とのこと。
美代ちゃんの母親は、結婚する前に、違う相手と結納をかわす寸前まで行っていたそうです。
それが、夫になる人に出会って、いろいろ話すうち、気持ちが変わって、
結婚相手を変えた。という、美代ちゃん曰く「なかなかのロマンス」でした。
美代ちゃんの子供の頃は、すごくキカン坊で、子分をいっぱい連れて遊んでいました。
キョンキョンが、私と同じ姉御肌かも。と言っていましたが（７１参照）、
子供の頃から、その姉御肌が発揮されていたんですね。
月刊明星の７３年６月号の、美代ちゃんの生い立ちの、３ページ目です。 小学生の美代ちゃんは、クラシック・バレエ、絵、オルガン、英語と、いろいろな習い事をし、
勉強も出来て、クラスの役員にも選ばれる人気者で、会う人ごとに「かわいい、かわいい」
と言われていたので、「これじゃ本人が慢心して、いやな女の子になるんじゃないか。」
と父親が心配するほどでした。アイドル時代の美代ちゃんを知っている人なら、
当然だと思いますが、明石家さんまにイジられる美代ちゃんしか知らない人には、驚きでしょう。
学校でツネリッコが流行った時は、ツネられた男の子に対し、いやっというほどツネリ返した
そうです。アザが出来るほどツネリ返したので、男の子の母親が抗議に来たほどです。
やっぱり美代ちゃんは、男勝りのキカン坊でした。
でも勉強も出来たので、将来は科学書になろうかな。と思っていたそうです。
月刊明星の７３年６月号の、美代ちゃんの生い立ちの、４ページ目です。 小学校５～６年の頃は、だんだんおとなしくなって、グズで泣き虫になった。と、父親が
言っています。隣のクラスの女の子が脳腫瘍で亡くなり、人が死ぬ事を実体験したからでしょう。
小学６年の運動会の時には、男女で旗と台を持って、先頭に立って行進する人に選ばれています。
母親にとっては、涙がこぼれるほど嬉しかったそうです。
運動能力はともかく、とにかく目立つ女の子だったのでしょう。
そんな美代ちゃんなので、中学は、お嬢さん学校として有名な東京女学館の中等部に入学します。
お嬢さん学校だけあって、校則が厳しく、通学する道順まで決められていて、
寄り道する時は、前日に親の判を押した通学簿を提出する必要があるほどです。
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