
2002年3月25日発行の「アイドル黄金時代大名鑑」から、山口百恵の評価記事です。 
 この名鑑は、80年代アイドルをメインに載せているので、70・90年代は小さい扱いです。 
 私は、大ヒットした「ひと夏の経験」より、「青い果実」「禁じられた遊び」の方が好きです。 
 筆者は、青い性典シリーズを、アイドルとして邪道だと言っていますが、 
 この歌詞を、言葉を置くように歌えるのは、百恵ちゃんだけでした。 
 作詞の千家和也も、後に百恵ちゃんのあの歌い方だから成立した。と言っています。   
 勘違い百恵シンドロームは、青い性典シリーズより、後のツッパリ路線の方だと思います。 
 中森明菜が、ツッパリ路線で成功したのは、筆者が言っている通りでしょう。 
 あれほど「キャラが薄くて見えない」のにブレイクしたアイドルと言っていますが、 
 百恵ちゃん自身のキャラが、自らの生い立ちと、赤いシリーズのオーバーラップによって、 
 本人が望まないほど、歪められたからなのでしょうか。   
 初期の百恵ちゃんは、中三トリオの一員として、特に太陽の淳子と月の百恵で、 
 キャラが立っていました。その対称性溢れるキャラは、80年代に、 
 太陽の聖子と月の明菜に、継承されています。
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