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山口百恵
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７３年５月２１日リリースの１ｓｔシングル「としごろ」のジャケットです。 「人にめざめる１４才」がキャッチフレーズとして浸透していましたが、
ウィキには、「大きなソニー、大きな新人」と書いてありました。知りませんでした。
桜田淳子から４ヶ月遅れの７２年１２月に、スター誕生で合格した百恵。
スタ誕で歌った曲も、淳子が「見知らぬ世界」、百恵が「回転木馬」と、同じ牧葉ユミの歌でした。
そして淳子と同じ品川中学に、中学３年になる時転校した百恵は、淳子と同級生になり、
大の仲良しになって行きました。同じショートカットで、身長もほぼ同じ二人は、
テレビ局のスタッフによく間違われるほど、良く似ていたそうです。
ビクターの淳子とソニーの百恵は、レコード会社がライバル関係にあったため、
新曲のリリース時期を、ほぼ同じ時期にした事が多かったです。
９４年７月５日発行のビッグアイドル・オンパレードから、最初に近代映画に載った時のページです。 歌手デビュー前に、映画「としごろ」で女優デビューした百恵。
中３トリオのリーダーで、事務所の先輩でもある森昌子の主演ですが、
百恵のデビュー曲が主題歌になっていました。それだけ事務所から期待されていたのでしょう。
スタ誕の審査委員長である阿久悠は、「歌手を目指すより、青春映画のお嬢さん役が相応しい。」と、
手厳しい批評をしていました。（それが、阿久悠に作詞を依頼しなかった理由かも知れません。）
この批評をバネに、歌手業とドラマ・映画での女優業を両立させ、その両輪で大活躍しました。
８５年１０月１日発行の、近代映画のムック本「アイドル４０年」の、１ページ目の右上です。 デビューした７３年の夏に、近代映画の特写で青森のリンゴ園で撮ったカットです。
デビュー当時は、髪型を含めた顔や身長が淳子に似ています。
でも笑顔になった時の表情の違いから、淳子が太陽のイメージで、百恵が月のイメージで、
売り出されました。淳子と正反対のキャラクターでしたが、百恵ちゃんも好きでした。
リアルタイムで好きだったのは、「横須賀ストーリー」が大ヒットする前ぐらいまででした。
その頃までは、淳子と百恵が両輪となって、７０年代の女性アイドル界を牽引していたと、
思います。「横須賀ストーリー」が大ヒットしてからの百恵は、
アイドルというより大スターになって行きました。
７３年９月１日リリースの２ｎｄシングル「青い果実」のジャケットです。 後に「青い聖典」ソングと言われたシリーズの、最初のシングルです。
スタ誕の審査員もしていた作曲の都倉俊一は、可愛らしさでは桜田淳子に敵わないので、
第一作から路線変更する事に決めました。桜田淳子を太陽のイメージとするなら、
百恵は月のイメージで売る事を考えて作曲し、作詞家の千家和也に渡しました。
千家和也は、「青い聖典」を意識する事は全くなく、いつも笑顔の桜田淳子よりも、
時折見せる笑顔が素晴らしい百恵のイメージと、渡された曲のイメージから、
この詩が自然に浮かんで来たと、後に振り返っています。
７５年９月２５日発行の単行本「花の三人娘」から、百恵のカラーグラビアの４ページ目です。 ７３年、「青い果実」を歌っている頃のカットだと思います。
この頃の百恵ちゃんは、このカットの印象が強かったです。
どこか寂しげな表情の百恵ちゃんが、時折見せる笑顔には、
満面の笑みを浮かべている淳子の笑顔とは異なる魅力があり、
見る者をホッとさせる効果があると思います。
１ｓｔシングル「としごろ」と、２ｎｄシングル「青い果実」の歌詞を、縦に繋げました。 デビュー曲「としごろ」は、アイドルのデビュー曲としては完成度が高く、
私も大好きでした。でも、淳子の明るいキャラクターの影に隠れて、売れませんでした。
路線変更した２曲目「青い果実」は、淳子とは正反対に、
どこか寂しげな表情の百恵ちゃんのキャラクターを引き出そうとした結果、
今まで誰も歌わなかった「青い聖典」ソングが生まれました。
水道橋博士がＣＳの番組で中３トリオを取り上げた時（７年ぐらい前だったと思う）、
百恵の代表曲として「青い果実」を取り上げ、
「娘がこんな事言ったら許せない」と言っていました。
中３トリオと同世代の評論家は、百恵ちゃんがテレビで「青い果実」を歌う時、
茶の間が異様な雰囲気になると語り、その通りだった事を思い出しました。
「アイドル４０年」の、１ページ目の右の中央です。 デビューした７３年の夏に、近代映画の特写で青森のリンゴ園で撮ったカットであり、
３５７のカットと同じ号から、と思われます。
素朴で自然な可愛らしさが魅力の、デビュー当時の百恵ちゃんです。
「アイドル４０年」の、１ページ目の左下です。 「１４歳でデビューした当時の、あどけなさの残る百恵ちゃん」
グラビアでは、このような笑顔も結構見せていましたが、ブラウン管に写る表情は、
寂しげな表情や、後期の意思の強い表情の方が、印象的でした。
「アイドル４０年」の、３ページ目の上です。 ７４年の近代映画の人気投票で、初めて１位になった秀樹と百恵の２ショットです。
数年前に、ＣＳで百恵ちゃんが歌手デビュー前に出演した初めての映画「としごろ」を見ました。
西城秀樹のファンクラブに入っていたという百恵ちゃんらしく、
秀樹のコンサートシーンで、応援する観客役で出演していました。
（主演映画は全部見ているけど、この映画は初めてでした。）
「アイドル４０年」の、３ページ目の右下です。 ベルボトムのＧパンとポックリが、時代を感じさせます。
映画「としごろ」の続き。
映画の題名が「としごろ」なのに、百恵ちゃんのデビュー曲「としごろ」は歌わせてもらえず、
主演の森昌子と和田アキ子が２曲づつ、ゲストの西城秀樹と堺正章が１曲づつ歌っていました。
デビュー曲「としごろ」は、まだ完成していなかったのかも知れませんが。
百恵ちゃんの出演シーンで印象的だったのは、学校の着替えのシーン。
下着姿の百恵ちゃんは、１４歳になって間もない頃にしてはグラマーで、他の生徒からも
「バストやヒップが大きくてうらやましい。」というセリフを言われています。
「アイドル４０年」の、３ページ目の左下です。 ポックリ・サンダルは、このカットの方がハッキリ分かります。
映画「としごろ」の続き。
ホリプロの制作映画なので、主演は和田アキ子と森昌子になっていますが、
実質的な主役は、秋谷陽子という女優です。（当時１６歳）
映画「としごろ」のウィキでは、出演者４人にも入っていませんが、
秋谷陽子のウィキでは、主演と書いてあります。
中学バレーボールの有望選手で、親が高校進学を反対するも、監督が進学費用を払ってまで、
高校でバレーボールを続ける役。しかし脚の怪我で監督まで見放します。
そんな薄幸な環境でも頑張る少女役は、百恵ちゃんがデビューし、
人気アイドルになった頃なら、百恵ちゃんにピッタリの役だと思いました。
「アイドル４０年」の、２ページ目です。 百恵・友和のゴールデンコンビが、短パン姿で向かい合っているカットです。
「グリコのコマーシャルで共演したのが、運命的な二人の出会い。」
グリコ・アーモンドチョコレートのＣＭは、百恵がすでにハワイロケで、
別の男優と撮っていたそうですが、そのＣＭの印象が悪く
（多分、コンビとしての相性が悪かったのでしょう。）、
急遽日本で、当時あまり仕事がなく、スケジュールが空いていた友和と取り直したそうです。
最初のコンビの印象が良かったら、百恵・友和の運命的な出会いはなかったかも知れません。
百恵より７歳年上の友和に対し、最初はお兄さんのように接していた百恵。
映画や大映テレビで共演を重ねる内、自然と愛が芽生えていったのでしょう。
当時大人気だった新・御三家は、３歳年上ですが、三人とも身体が細く、
グラマーな百恵とは釣り合いません。たくましい身体付きで、長髪が当たり前だった当時、
七三分けの短髪の友和は、爽やかな印象があり、
このカットでも百恵の脚が細く見えるほど、たくましい脚をしていて、絵になります。
７３年１１月２５日リリースの、３ｒｄシングル「禁じられた遊び」のジャケットです。 「青い果実」に続く、青い性路線の第二弾にあたるこの曲は、より性行為を連想させる歌詞が、
衝撃的でした。当時、中学生だった私は、歌詞の内容にビックリした事を、
今でも鮮明に覚えています。更に、サビ先の覚えやすいメロディーが、
当時耳から離れず、つい口ずさんでいました。
百恵ちゃんの青い性路線の中では、一番好きな曲です。
初レギュラーとなったドラマ「顔で笑って」の主題歌が、Ｂ面に入っています。
以降、百恵ちゃん主演のドラマや映画の主題歌が、Ｂ面に収録される事が多くなります。
「アイドル４０年」の昭和５０～６０年の章の表紙の、右上です。 最初の主演映画「伊豆の踊り子」からのシーン。
既にトップ人気のアイドルである百恵ちゃんに対し、
まだ駆け出しの俳優の友和が、いささか緊張ぎみに見えます。
「アイドル４０年」の昭和５０～６０年の章の表紙の、右中央です。 これも、最初の主演映画「伊豆の踊り子」からのシーン。
撮影合間の待ち時間なのか、百恵ちゃんはリラックスした笑顔を見せています。
近代映画社発行「女神の肖像」には、山口百恵に関する文章が、 ８ページに渡って載っています。その１ページ目です。
（白黒なので、色付けしてみました。）
７０～８０年代の女性アイドルを網羅するこのムック本で、
単独のアイドルに関する文章は、山口百恵だけです。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の２ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
「青い性」路線は、「青い果実」「禁じられた遊び」「ひと夏の経験」の３作で、
「ちっぽけな感傷」「冬の色」は、違うと思いますが。
「青い性」路線の歌を、ここに書いてあるように、はにかみもせず、媚びもしないで、
いつも淡々と歌っていた事が、成功の要因でしょう。感情を表に出さないで歌うから、
同世代の少女は共感し、親の世代はたじろぐというように、
見る側が勝手に想像を膨らませる事が出来ました。
はにかんだり、媚びたりしていたら、感情の押し付けになり、反感を買うような歌です。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の３ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
学校でサインをねだられ、断る事は、親友の淳子もしていましたが、
百恵は、それが教師だと、授業をボイコットするほど徹底していた事が分かります。
二人とも、普通の中学・高校に通っていたから、
サインをねだられた事も多かったと思います。
堀越学園芸能コースに通うアイドルが多くなって行ったのは、
サインをねだられる心配がなかったのも、一因かも知れません。
中３トリオ時代に、得意な演技を聞かれ、昌子「ゲラゲラ笑う事」、
淳子「プンプン怒る事」、百恵「自然な表情」と答えています。
自然な演技とともに自然な表情も、百恵ちゃんの魅力でしょう。
歌う時は滅多に笑顔を見せない百恵ちゃんが、歌い終わった時に見せる笑顔に、
救われる感じがします。そして哀しい表情は、百恵ちゃんの独壇場です。
ドラマ「赤い疑惑」で、自分が白血病である事を知った時の、
絶望した表情は、百恵ちゃんにしか出せない説得力がありました。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の４ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
海辺でのグラビア撮影では、ビキニを着て堂々としたポーズをとる百恵ちゃんですが、
デビュー当時は、「ワンピースじゃないと恥ずかしくて」と、１４歳の乙女心を語っています。
海が好きというのも？です。小学５年の時、男の子に水の中に顔を押し付けられて、
それ以来、水が怖くなり泳げなくなったそうです。（これも、デビュー当時の話ですが。）
その後、水恐怖症は、克服したのかも知れません。
１３ｔｈシングル「横須賀ストーリー」で２度目の飛躍をした百恵ちゃんですが、
その２曲前の１１ｔｈシングル「白い約束」が、百恵ちゃんの歌の中では、一番好きです。
９ｔｈシングル「夏ひらく青春 」で、青い性路線に陰りが見え始めたと悟ったためか、
１０ｔｈシングル「ささやかな欲望 」では、歌唱力がグーンとアップしています。
その歌唱力と一般受けする良質なメロディの組み合わせを持った「白い約束」により、
下降線を辿っていたレコードセールスも、再び上昇気流に乗りました。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の５ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
ＣＢＳソニーのディレクターだった酒井政利が、
数年前ＢＳで放送されたインタビュー番組で、山口百恵の事を語っていました。
デビュー当時の歌声は、音域が狭く、顔が和顔なので、下手したらこの娘は
時代劇女優へ進んでしまうのではないかと、予感したそうです。
でも、歌唱力上達のためのレッスンにかける情熱には、並々ならぬものがあったとも。
前半の百恵の曲のほとんどを作詞した千家和也が、百恵の心の成長の代弁者ならば、
前半のメインの作曲家だった都倉俊一は、百恵の歌唱力上達に欠かせない
存在だったはずです。都倉俊一のレッスンの厳しさは、当時、定評がありました。
阿木燿子・宇崎竜童夫妻に作詞・作曲を依頼したのは、百恵自身のアイディアでしたが、
ダイレクトに酒井政利ディレクター言うと反対されるかもしれないと思い、
アシスタントを通して進言したそうです。百恵ちゃんらしい慎重な行動だったと、
酒井政利氏は振り返っていました。なお、１４ｔｈシングル「パールカラーにゆれて」は、
千家和也作詞・佐瀬寿一作曲の間違いです。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の６ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
百恵ちゃんの曲では、ドラマ「赤い疑惑」の主題歌「ありがとう、あなた」や、
ドラマ「赤い運命」の同盟主題歌も好きでした。
それぞれ１０ｔｈシングル「ささやかな欲望 」のＢ面、１２ｔｈシングル「愛に走って」の
Ｂ面に収録されていて、シングル売り上げに一役買っていたと思います。
次の赤いシリーズ「赤い衝撃」が、シングルＡ面になるのは当然でしょう。
「赤い衝撃」は、あくまでドラマ主題歌なので、テレビでは歌いませんでしたが、
次のシングル「初恋草紙 」よりヒットしたためか、次の赤いシリーズ「赤い絆」は、
テレビでも歌っていました。映画では、この文章でも取り上げられている「春琴抄」と
「霧の旗」が好きでした。特に「霧の旗」の、復讐に燃えるＯＬ役を演じられる
アイドルは、百恵ちゃん以外には考えられないほどのハマリ役でした。
９４年７月５日発行の「ＢＩＧアイドル・オンパレード」（近代映画社）の、 オープニングの１ページ目の下です。
７８年頃の撮影でしょうか、
８人載っているＢＩＧアイドルの内、６はオープニングが水着カットです。
水着じゃないのは、山口百恵と中山美穂だけでした。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、近代映画の表紙コレクションです。 岡崎友紀・天地真理・山口百恵・ピンクレディー・河合奈保子・小泉今日子・中森明菜・中山美穂の
８人が載っているこのムック本の中で、百恵ちゃんは、近代映画の表紙登場回数が最多の２６回です。
表紙登場回数で二番目の中山美穂でも１１回なので、ダントツです。
２６枚の表紙を眺めていると、１４歳から２１歳までの表情の変遷が良く分かります。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の２ページ目の右下です。 これは７５年頃でしょうか。
着物でも、派手な晴れ着より、落ち着いた色使いの着物の方が似合います。
顔もこの頃から、美しく変身して行きました。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の７ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
三浦友和との交際宣言は、「やはり」「良く言った」という、
世間一般でも好意的な反応でした。しかし半年後の結婚・引退宣言、
特に引退については、驚きの反応が多かったです。
ファンだけではなく、同じアイドル仲間からも、引退を惜しむ声がありました。
ウィキには、ホリプロ社長との確執や、独立を阻まれたので引退を決意した。
との見解が書いてありますが、明らかにはなっていません。
「女は、男を通して女を知り、男は、女を通して男を知る。
私も彼という男性を通して、自分が何なのかを知った。」と書いてあるように、
ホリプロによって作られたアイドル像が前半の百恵ちゃんなら、自我に目覚め、
アーティスティックな音楽活動をしていた後半の山口百恵が、実像に近かったと思います。
近代映画社発行「女神の肖像」の、山口百恵に関する文章の８ページ目です。 （白黒なので、写真のみ色付けしてみました。）
武道館での引退コンサートをプロデュースしたのは、ザ・ベストテンの
メイン・プロデューサーだった山田修爾でした。ザ・ベストテンの最初の３年弱を、
ジュリーとともに盛り上げたのが百恵ちゃんでした。
男はジュリー、女は百恵と言われていた時代でした。
その山田プロデューサーに、「今までのコンサートは、事務所の言いなりにやってきたけれども、
最後ぐらいは、自分の好きな選曲でやらせて欲しい。」と頼む百恵ちゃん。
それは、「ロックンロール・ウィドウ」を中心としたロック系の選曲でした。
しかし引退コンサートは、ここに書いてあるように、今までの思い出深いヒットシングルを、
応援してくれたファンに感謝するように熱唱してこそ、意味があるものだ。
と説得する山田プロデューサー。
結局、山田プロデューサーの選曲で、感動的なコンサートになりました。
引退後しばらくは、百恵ちゃんと顔を合わせるのが気まずかった。
でも２年後ぐらいに、彼女の方から声をかけてくれて良かった。
と、山田プロデューサーは打ち明けていました。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の２ページ目の左下です。 中学１年の時は、体操部に所属し、将来はオリンピックに出場する事を
目標にしていた百恵ちゃん。夏休みに新聞配達のアルバイトをしていたのも、
足腰の運動になって、体操にプラスになると思ったからです。
ところが、１１月に膝が関節炎になり、
体操部での活躍は諦めなければなりませんでした。
中学２年になって、代わりに入って活躍したのがバドミントン部でした。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の４ページ目の上～中央です。 こちらは、「プレイバックpart2」や「絶体絶命」といった
ツッパリ系の曲をを歌っている百恵ちゃんを連想させる表情です。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の４ページ目の下です。 幼い頃、父親と別れて、母親の手ひとつで育ったのは、百恵ちゃんだけでなく、
天地真理や岡崎友紀も同じだそうです。
百恵ちゃん以降も、複雑な家庭環境で育ったトップアイドルには、
ピンク・レディーのケイ・小泉今日子・石川秀美・早見優・中山美穂 等がいます。
「恵まれた環境の子供は、芸能界に向かない」。
桜田淳子を始め、岩崎宏美・松田聖子・岡田有希子 等が、恵まれた環境で育っていますが、
皆、親の反対を押し切って芸能界入りしています。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の５ページ目の右上です。 ここから３ページ分、８年間の軌跡とサブタイトルが付いているページが続きます。
このカットは、デビュー当時のあどけない表情の百恵ちゃんです。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の５ページ目の左上です。 こちらは後期の、カッコいい百恵ちゃんです。
ザ・ベストテンに、松山千春が初登場した回で、千春のトークが長すぎて、
放送時間が押してしまい、後から歌う予定だった百恵ちゃんの歌が放送されなかった事は、
有名なエピソードです。謝る山田プロデューサーに、大丈夫ですよ。と言う百恵ちゃん。
引退が近い頃になって、百恵ちゃんが松山千春に会う機会があり、
「最近、やっと歌を歌う事に自信が持てるようになりました。」と語ったそうです。
（松山千春が、さんまのまんまに出た時に、言っていました。）
もしかして音楽活動に専念出来る環境だったら、引退していなかったのかも知れません。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の５ページ目の下です。 文章にある、「あどけない笑顔から大人の「女」を感じさせる官能的な表情」まで、
百恵ちゃんの表情は、日々成長して行きました。
このカットは、札幌の時計台が写っているので、
ドラマ「赤い疑惑」（７５年秋～７６年春）の頃の百恵ちゃんかも知れません。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の６ページ目です。 デビューの頃、太陽のような明るさを売りにした淳子に対し、
百恵ちゃんは月のイメージでした。
しっとりとした落ち着きのある百恵ちゃんは、和服姿が似合います。
初期の百恵ちゃんの主演映画が、文芸作品中心なのは、
和服姿が似合う事も関係していると思います。額の狭い淳子は、
和服姿が似合わず、百恵ちゃんが羨ましいと言っていました。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の７ページ目の上です。 髪を伸ばし、カールしていた頃なので、７９～８０年頃の引退が近づいた頃のカットです。
髪をカーリーヘアにして歌った「ロックンロール・ウィドウ」は、カッコ良かったです。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の７ページ目の右下です。 実年齢より大人っぽく見えるも百恵ちゃんは、白と黒のモノトーンの服が似合います。
４年ぐらい前、新御三家と中３トリオ（トリオ解散後ですが）が、男女ペアになって共演した、
７７年頃の夜ヒットの映像が、テレビで放送されていました。
そのＶＴＲを見ていた郷ひろみが、「百恵ちゃんじゃなきゃ嫌だ。」とわがままな事を、
当時言ったらしく、ひろみ・百恵ペア、秀樹・淳子ペア、五郎・昌子ペアで、
デュエットしていました。ひろみより３歳年下の百恵ちゃんの方が、
大人の対応をしていた。と郷ひろみが振り返っていました。
「ＢＩＧアイドル・オンパレード」から、本編の７ページ目の左下と文章です。 文章にもある、さだまさし作詞・作曲の「秋桜（コスモス）」は、
最初「小春日和」というタイトルでした。
この頃の百恵ちゃんは、どんな歌でも歌える印象がありましたが、
「秋桜」は、どういう気持ちで歌えばいいか実感がわかないと、さだまさしに言いました。
さだは、「いつか、この歌の内容が実感出来る日が来る。」と伝えました。
その３年後、百恵が三浦友和と結婚した直後、さだまさしに届いた百恵の手紙に、
「やっと、娘が嫁ぐ時の母の気持ちが実感出来ました。私にも子供が生まれ、
将来、結婚相手の元に嫁ぐ時は、今の母の気持ちと同気持ちになるのでしょう。」
と書かれていました。（２０１０年頃に放送された、テレビ番組より。）
２００３年１１月１６日発行の「アイドル映画３０年史」には、 山口百恵の映画・ドラマについての紹介・評論が、
２０ページに渡って載っています。その内容は、山口百恵映画までの道・
百恵映画・山口百恵ドラマ全史の三章に分類されています。
最初は、「山口百恵映画への遥かなる道」と題した一章目で、
７ページあります。これは、その１～２ページ目です。
表向きは桜田淳子ファンでありながら、山口百恵に惹かれていた筆者が、
山口百恵主演映画が封切られていた７０年代の映画界を大雑把に振り返る部分が、
導入部になっています。
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