桜田淳子さん
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中学二年コースの、７３年１２月号の、芸能界の舞台裏の２ページ目です。 放送用語では、まだエキストラと言う言葉が定着していなく、「仕出し」と言っています。
５年ぐらい前、「紅白が生まれた日」というＮＨＫのドラマを見ていたら、
「キュー出し」は、ＧＨＱ（駐留アメリカ軍）が教えた事なのが分かりました。
口パクの元は、プレレコだったようです。
７０年代前半は、短い芸能ニュース（映画館で上映されていたものかも知れません。）
の中で、歌手がレコードに合わせて口パクで歌っていました。
雨傘番組は、死語になりました。
スタッフの話。今はみんなＡＤ（アシスタント・ディレクター）と呼んでいますが、
この当時は、フロア・ディレクターや時間割係と、分けている事が分かります。
中学二年コースの、７３年１２月号の、芸能界の舞台裏の３ページ目です。 振りが生まれるまでが、書いてあります。
淳子の場合は、まず自分でやってみるそうです。芸能活動に積極的な性格が表れています。
振り付けの土居甫は、後にピンクレディーの振り付けで、有名になりました。
淳子の振り付けも、そのほとんどを担当しました。
タモリの希望で、テレホンショッキングの第一回に出演した淳子が、
次回ゲストに指名したのも、土居甫でした。
（最初は、同じ事務所の牧村三枝子を指名するも、スケジュールが合わず断念。）
余分な振り付けは、どんどん削られていきました。当時は、
マイクにコードが付いていたので、歌いにくい振り付けは、カットされたのでしょう。
当時のアイドルで印象的だった振り付けは、麻丘めぐみの
「私の彼は左きき」でしたが、本人は、歌う時に振り付けをこなすのに必死で、
歌詞の意味など考える余裕がなかったと、後に言っていました。
中学二年コースの、７４年１月号から、プレゼントコーナーです。 淳子と百恵が載っています。
淳子が、快活なキャラクターとは縁遠い生け花に挑戦しているのは、
当時歌っていたシングルが「花物語」だからでしょう。
「ちょっとすまして生け花をやってみたの。」明るく可愛いキャラクターだけではなく、
多感な１５歳の女の子の一面を出そうとしているのでしょう。
７３年１１月５日リリースの４ｔｈシングル「花物語」のジャケットです。 前作「わたしの青い鳥」が、ロングヒットを続ける中、
３ヶ月ローテーションを崩し、わずか２ヶ月１０日でのリリースとなったのは、
山口百恵の２ｎｄシングル「青い果実」が、「わたしの青い鳥」を上回る
大ヒットを記録した事と無関係ではないでしょう。
（同時期にヒットした２曲ですが、「青い」の意味が、
淳子と百恵でまるで違う事が、二人のキャラクターの違いを、
明確に表現しています。）
私生活では親友でも、周囲のスタッフはライバル同志と見ている二人。
百恵が「青い果実」で、デビュー曲とは１８０度違うジャンルの曲を
歌って大成功したので、淳子のスタッフも、「わたしの青い鳥」までの３作とは
１８０度違う曲調の「花物語」をリリースし、初のベスト１０入りを
果たすとともに、初期の淳子の代表作となる大ヒットをしました。
もし３ヶ月ローテーションでリリースしていたら、この大ヒットが遅れ、
年末のレコード大賞最優秀新人賞を逃していたかも知れません。
このスレで、嬉々として貼り付け画像の引用元を記載してるアホって… 『著作権侵害』してる自覚が有るの？
最低限でも、著作権侵害してる可能性が有るなら、引用元の詳細な記述はしないし、違法的な著作権侵害を回避する為に、言い訳程度に『二次著作』の工作をするんだけどね…
まぁ…アホな奴だから、そんな法律も知らんんだろうな…
当該スレッドは、所轄行政機関に報告させて頂きましたので、所轄行政機関からの裁定を御待ち下さい
『著作権侵害』をすると、刑事罰と民事訴訟での損害賠償請求が来ますので、覚悟して行政執行機関の寝込みを襲う、早朝のガサ入れに脅えて下さいね
明日の早朝(目覚める頃に)、警察が裁判所からの捜査令状(所謂、ガサ状)を携えて、貴方の家の扉をノックするかも知れませんね…
４ｔｈシングル「花物語」のジャケット裏です。 前３作とは１８０度違うマイナーな曲調は、アイドルとして様々なジャンルに
取り組んで行こうとする淳子に用意された幾つかの候補曲の中から、
選ばれた曲でしょう。Ｂ面の「のっぽの恋人」は、前３作と同様
メジャーコードの曲で、候補曲のひとつだったのでしょう。
「花物語」の特徴は、歌詞よりもその前のセリフの方が長い事です。
それまでにもセリフ入りの曲はありましたが、これだけ長いのは異色です。
数年前の水道橋博士が司会のＣＳ番組で、当時淳子ファンだったという評論家が、
淳子の代表曲として「花物語」を挙げ、長いセリフ入りの曲が、
演劇的な表現の得意な淳子にピッタリだからと言っていました。
しかしこの曲のヒットによって、中３トリオを始めとする
ミドルティーンのアイドル達のテレビにおけるコントが、
学芸会と批判される要因にもなりました。
中学二年コースの７４年１月号から、制服姿についての記事です。 淳子が中学２年の後半～高校１年まで通っていた品川中学・高校は、
セーラー服でした。私が通っていた中学も、女子はセーラー服でした。
この時代はまだ、女子はセーラー服が主流だった時代です。
中学二年コースの７４年１月号から、冬休み企画らしいゲームが載っているページです。 あみだは、この頃良くやっていた記憶があります。ジャンケンよりあみだでした。
まだファミコンすらない頃の、ほのぼのとした感じが伝わってきます。
中学二年コースの７４年１月号の、７３年の芸能界を振り返るコーナーから、 ハツラツ十代賞です。
７２年７月デビューの森昌子に続き、７３年２月に淳子が、
５月に百恵がデビューし、女性人気アイドルの年齢が、
ハイティーンからミドルティーンへ移行して行きました。
ちなみに７４年１２月に、１５歳でデビューした柴葉子は、
森昌子と同じスタ誕第一回合格者でした。しかし合格当時は、
小学６年（１２歳）だったため、親が「若すぎる」と言って芸能界入りに反対し、
３年後にデビューしました。デビュー曲の曲調や、アイドルとしての雰囲気が、
デビュー当時の淳子に似ていたので、期待していたのですが、売れませんでした。
デビューのタイミングを逸した、典型的な例だと思います。
このスレで、嬉々として貼り付け画像の引用元を記載してるアホって… 『著作権侵害』してる自覚が有るの？
最低限でも、著作権侵害してる可能性が有るなら、引用元の詳細な記述はしないし、違法的な著作権侵害を回避する為に、言い訳程度に『二次著作』の工作をするんだけどね…
まぁ…アホな奴だから、そんな法律も知らんんだろうな…
当該スレッドは、所轄行政機関に報告させて頂きましたので、所轄行政機関からの裁定を御待ち下さい
『著作権侵害』をすると、刑事罰と民事訴訟での損害賠償請求が来ますので、覚悟して行政執行機関の寝込みを襲う、早朝のガサ入れに脅えて下さいね
明日の早朝(目覚める頃に)、警察が裁判所からの捜査令状(所謂、ガサ状)を携えて、貴方の家の扉をノックするかも知れませんね…
中学二年コースの７３年１２月号から、中３トリオの特別手記です。 白黒なので、色付けしてみましたが、グラビアじゃないと、上手くいかないようです。
残念ながら、昌子の部分は取っていなかったので、
淳子と百恵の部分だけ（これを含めて６ページ分）、載せて行きます。
中学二年コースの７３年１２月号から、中３トリオの特別手記の、 取っていなかった昌子の２ページ分を飛ばして、４ページ目です。
淳子の事務所は、学校優先のスケジュールを立ててくれていました。
秋の運動会の日も、仕事を入れず、運動会に出られるはずでしたが、
雨で翌週に延期になったため、翌週には仕事が入っているので、
参加出来ませんでした。
友だち思いの淳子は、自分が運動会に参加出来なかった事より、
「友だちに悪いことをしちゃった」事の方が、辛かったと言っています。
中学二年コースの７３年１２月号から、中３トリオの特別手記の、５ページ目です。 「それまでは午後９時にはだいたい仕事は終わっていたのだけど」
月に１回程度出演していた「夜のヒットスタジオ」（月曜の夜１０時台）
以外は、生の歌番組は夜８時台まででした。
８０年代とは違い７０年代は、まだ女性アイドル専門の雑誌が無く、
雑誌取材が少なかった事と、レギュラーのラジオ番組が無かった
（７０年代終盤から出来て来る）事によって、
トップアイドルの仕事のスケジュールに、やや余裕があったと思います。
主な仕事は、歌番組やバラエティ番組出演と（これは８０年代より多い）、
コンサートやキャンペーンでした。しかしドラマ出演をすれば、
主演では無くても、仕事の時間が増えてしまいます。元々演劇部出身で、
演技が大好きな淳子が、百恵ちゃんほど映画やドラマに出演していなかったのは、
高校を卒業するまでは、歌中心の仕事をさせる事務所の方針からです。
その方針は、学校優先のスケジュールを立てるための、事務所の配慮からです。
中学二年コースの７３年１２月号から、中３トリオの特別手記の、６ページ目です。 品川中学の夏の林間学校の思い出は、淳子と百恵のどちらが書くか、
昼休みにジャンケンをして、勝った淳子が書く事になりました。
（百恵との対談で言っています。）そのため、
百恵より淳子の方が、特別手記が少し長くなっているのでしょう。
秋田でのショーも、淳子にとっては思い出深い出来事でした。
当時は新幹線もなく、東京から離れた秋田出身なので、感激もひとしおだった事でしょう。
百恵ちゃんが、中３トリオの中で一番誕生日が遅いのに、一番しっかり者なのは、
育った家庭環境によるものでしょう。次ページに、詳しく書いてあります。
中学二年コースの７３年１２月号から、中３トリオの特別手記の、７ページです。 両親が離婚し、母親が父親代わりに仕事をしていたので、
百恵は、妹の面倒を見たり、家事をする母親代わりをしていました。
そのため、しっかり者に育ち、料理や編み物も得意になりました。
２１歳で結婚すると、完全引退して専業主婦に徹したのは、
そんな家庭環境で育ったので、理想の家庭を作る事が、目標だったからです。
アイドルには、複雑な家庭環境で育った人も多いですが、
７０年代は１８歳以上でデビューした人が多く、１４歳でデビューした百恵が、
こんな家庭環境で育った事はインパクトがあり、大映テレビの赤いシリーズは、
百恵の実際の家庭環境とダブらせて見ていた人が多かったと思います。
両親やおばあちゃんに大事に育てられた、３人兄妹の末っ子の淳子と、
片親に育てられた長女の百恵とは、家庭環境も、好対照です。
「わりかしプロポーションがいい」。１４歳とは思えないグラマーな百恵と、
スレンダーな淳子は、体型も好対照です。
中学二年コースの７３年１２月号から、中３トリオの特別手記の、８ページ目です。 百恵が娘役として宇津井健と初共演したドラマ「顔で笑って」の時点で、
すでに「ふと、ほんとうのおとうさんみたいに甘えたくなるときがあります。」
と書いています。母子家庭で育ったので、お父さんのような宇津井健を、
慕っていたのでしょう。この後、赤いシリーズで、宇津井健との親子役が４回続き、
結婚する時には、仲人をするほどの親しい仲になりました。
上には、中３トリオのミニミニ対談が載っています。
こんな短い対談でも、仲の良さそうな三人の様子が、伝わってきます。
中学二年コースの７４年１月号から、プレゼントコーナーです。 ２７０の中３トリオのミニミニ対談とも関連しますが、７０年代に入って
アイドル歌手が次々と誕生し、人気が高まっていく中で、
月刊明星や月刊平凡の紙面が変わった事が、
アイドルブームが盛り上がるための、重要な役割を果たしていたと、
ＮＨＫ（Ｅテレ）のアイドル論文の番組で、言っていました。
遠い憧れの存在だったスターから、身近な存在であるアイドルに
なって行く過程において、両誌の紙面で、アイドルの部屋の紹介や、
好きな事や嫌いな事、アイドル同志の交遊録等が、
大きな役割を果たしていたと。その通りだと思います。
担当記者は、通勤・通学電車に載っている高校生等を見ながら、
記事のアイデアを考えていたそうです。初期には、住んでいるアパートの
住所まで載っていたそうなので、手探りの状態だったのでしょう。
中学２年コースの７４年２月号から、クラスメートの百恵ちゃんとの対談の１ページ目です。 アイドル同士が同じ学校のクラスメートとなり、横のつながりが一般にも浸透して行ったのは、
淳子と百恵のクラスメートが、最初だったと思います。
それまでも、三人娘（女性の場合）や御三家（男性の場合）等の括りはありましたが、
所属事務所やマスコミが勝手に括ったものであり、
横のつながりはあっても、後からついてくる形でした。
花の中３トリオも、スター誕生の池田プロデューサーが括りを作りましたが、
積極的にクラスメートをアピールして行ったのは、淳子や百恵自身でした。
中学２年コースの７４年２月号から、クラスメートの百恵ちゃんとの対談の２ページ目です。 品川のデパートで食べたアイスクリームの事は、月刊明星にも載っています。
また林間学校の話は、２６７に載せた淳子の手記に書いてあります。
林間学校の話をどっちが書くか、昼休みにジャンケンで決めたそうです。
クラスメートの利点を活かしています。
「スポーツでは負けないかも。淳子ちゃんはカッコウだけは決まってるけど、
なぜかヘタッピなんだから。」
淳子の初主演映画「スプーン一杯の幸せ」を見た時、バドミントンのシーンで、
なるほどと思いました。極度の近眼なので、仕方ない面もありますが。
芸能界に入る前から、体操部で練習をしていた百恵と、芸能界に入る前は
演劇部を立て直す事に必死になっていた淳子の、経験の差が出ているのでしょう。
中学２年コースの７４年２月号から、クラスメートの百恵ちゃんとの対談の３ページ目です。 当時の中学校は、校則が厳しいのが当たり前でした。
淳子や百恵が、中３の頃にショートカットで通していたのは、この校則のためかも知れません。
（昌子には別の理由がありました。デビュー曲のジャケットの髪型が不評だったので、
当時人気があった、フィギュアスケーターのジャネット・リンの
ショート・カットを真似ました。）
高校へ入学してからは、淳子も百恵も、髪を伸ばし始めました。
中学２年コースの７４年２月号から、クラスメートの百恵ちゃんとの対談の４ページ目です。 品川中学から品川高校へ進学する事にした淳子は、エスカレーター式とか
揶揄されていましたが、ちゃんと検定試験があり、合格しました。
百恵ちゃんも合格出来たと思いますが、休めない仕事で受けられませんでした。
当時、ドラマ「顔で笑って」に出演していて、大映テレビの撮影時間は
長い事で有名なので、休めなかったのかも知れません。
品川高校へ進学出来る淳子を羨ましがっている百恵ですが、
その淳子も、大森のおばさんの家から引越しせざるを得なくなり、
通学が遠くなるので、高２になる時に転校します。
７４年１月１０日リリースの３ｒｄアルバム「淳子と花物語」のジャケット表です。 出典は、紙ジャケシリーズとしてＣＤで復刻された「淳子と花物語＋１０」からです。
ジャケットに関しては、転載禁止と書いていないので、載せます。
紙ジャケシリーズは、アナログアルバムと同一のジャケット表・裏・歌詞カード等を、
３０ｃｍ→１２ｃｍに縮小して復刻したシリーズです。
当時のアナログアルバムは、１２曲入りが普通でしたが、
１曲あたり３分前後と短いため、ボーナストラックを付けています。
このＣＤには、７４年７月５日リリースの初めてのベストアルバムから、
Ｂ面の８曲（すべてカバー曲です）と、「花物語」のリミックス版と
オリジナル・カラオケの計１０曲が、ボーナストラックとして収録されています。
３ｒｄアルバム「淳子と花物語」のジャケット裏です。 リアルタイムでアナログレコードを買ったのは７５年からなので、
５thアルバムまでは、ＣＤを買いました。９１年２月２１日リリースのＣＤで、
１枚にアナログアルバム２枚分の曲が収録されていました。
１ｓｔ「そよ風の天使」（７３年６月２５日リリース）と、
２ｎｄ「わたしの青い鳥」（７３年９月２５日リリース）の２枚を
収録したＣＤは、載せるようなジャケットではないので、省略します。
残り２枚のＣＤも買いましたが、紙ジャケシリーズで、
「スプーン一杯の幸せ」以外は、買い直しました。
１ｓｔと２ｎｄの合わせて２４曲は、すべてオリジナル曲
（シングル３枚を含む）ですが、３～４ヶ月の間隔で、
すべてオリジナル曲のアルバムを作るのは、さすがに無理だったのでしょう。
この３ｒｄアルバムと、４ｔｈアルバムには、カバー曲が半分ぐらい収録されています。
なお、２ｎｄ「わたしの青い鳥」には、「淳子の花物語」という曲が入っていて、
シングル「花物語」のナレーション部分のセリフのみを、更に延長しています。
（歌は無し）これがシングルの母体になったのでしょう。
３ｒｄアルバム「淳子と花物語」の、歌詞カードの１ページ目です。 カバー曲は５曲あり、「パイナップル・プリンセス」「ワンワン・ワルツ」が
外国曲のカバーで、「１７才」は南沙織のデビュー曲、
「芽生え」は麻丘めぐみのデビュー曲、「てんとう虫のサンバ」は
チェリッシュの代表曲です。
先輩アイドルのデビュー曲が２曲も含まれているのは、紙ジャケシリーズの
ライナーノーツで、淳子が言っている通りだと思うので、その部分を抜粋します。
「スタッフの方々はこういう他の歌手の方々のヒット曲を歌わせてみる事で、
いろいろな可能性を探っていたんでしょうね。」
３ｒｄアルバム「淳子と花物語」の、ジャケットの見開き２ページ分です。 ボーナストラックに収録されている８曲のカバー曲は、外国曲のカバーが、
「恋はみずいろ」（ポール・モーリア）と、
「小さな恋のメロディ」（ビージーズ）の２曲です。
残りは、「しあわせの一番星」（浅田美代子）、恋人たちの港（天地真理）、
心の旅（チューリップ）、友達よ泣くんじゃない（森田健作）、
学生街の喫茶店（ガロ）、個人授業（フィンガー５）と、
バラエティに富んでいます。
歌まねというより、歌っている時の顔マネが得意だった森田健作の曲は、
テレビで歌っているのを、見たかったです。
紙ジャケシリーズのライナーノーツでの、シングル「花物語」に関する淳子の感想。
「出だしの「この花は私です」の発音が、どう聞いても関西弁なんですよ。
私は秋田の出身なのに。なんでレコーディングの時、
ダメ出しされなかったのかしら・・・」
これが、物真似される原因になったと思います。
３ｒｄアルバム「淳子と花物語」の、歌詞カードの２ページ目です。 アナログアルバムリリース当時のライナーノーツが載っています。
３０ｃｍ→１２ｃｍに縮小してあるので、肉眼では読めません。
スキャンして拡大画面で見ると、読む事が出来るので、効果が出ます。
決戦大会での淳子の様子を、これだけ細かく書いている筆者は、
個人的にオープンリールのビデオデッキを持っていて、録画したのでしょうか。
テレビ局は、ビデオを残しておかなかった時代です。
「スター誕生」が、厳しいオーディションである事も、しっかり書いてあります。
「この番組は遊びじゃないんです。優勝したら責任持って
スターへの道を歩んでもらいますが、途中で挫折するようなら、
今のうちにあきらめてください。」と、プロデューサーが出場者に言うそうです。
新鮮さが命のアイドルを発掘するため、勝ち抜き形式ではなく、
一発勝負のプラカード形式を採用した「スター誕生」は、最初、
人買い番組と叩かれましたが、そんなプロデューサーの熱意が出場者に伝わり、
アイドルを量産する事に成功しました。
３ｒｄアルバム「淳子と花物語」の、封入ポスターです。 実物大ならスキャンは無理ですが、これも３０ｃｍ→１２ｃｍに縮小してあるので、
２回でスキャン出来ます。私がアルバムを買い始めた頃は、
特典ポスターとして、折らずに丸めてあるポスターを、
レコード店でもらいましたが、この頃は封入ポスターだったんですね。
（２８０のライナーノーツの続き）
「この消えていない新鮮味を一番好むのは幼稚園児を中心とした小学校低学年生から幼児まで」
「淳子チャンのファンは、表立っては、中学生、高校生が多いのですが、この現象で、
小さな子どもたちとママとパパにまで、ぐっと広がっているのです。」
中・高校生の男子だけでは、レコード売り上げは伸びません。
コレクションするだけなら、写真集やポスターを集めればいいからです。
ファン層を子供まで広げた事や、スター誕生で良く歌われるのが
淳子の歌である事からも分かるように、覚えやすく口ずさみやすい事が、
レコード売り上げの向上に貢献しました。
ちなみに昌子は親の世代まで、百恵は女性までファン層を広げた事が、
成功の要因でしょう。
２００３年発売のＣＤ「桜田淳子BOX～そよ風の天使」の、 ブックレットの２ページ目の中央のカットです。
「花物語」の頃のカットでしょう。
紙ジャケシリーズのライナーノーツでの、シングル「花物語」に関する淳子の感想の続き。
「正直に言うと、こういう曲ってブリっ子っぽくて女の子のファンには
バツかなって思ったんですよ。でも、意外にヒットしていたんですね。
そういえば、この曲っていろいろなギャグなんかに
使われてたりしたような気がします。物真似されたりとか。」
出だしの関西弁になった部分は、明石家さんまが良く物真似していました。
中学二年コースの７４年３月号の、表紙特集の２ページ目です。 この特集を見ていると、デビュー当時のぎこちなかった笑顔が、
だんだん自信に満ちた笑顔に変化している事が分かります。
秋田時代の友達の寄せ書きは、ファーストアルバムに収録されている
曲の題名にもなっていて、淳子の大切な宝物です。
淳子より２年先輩の野口五郎は、地元の友達からの寄せ書きを、燃やしてしまったそうです。
理由は、デビュー前のレッスン時に変声期を迎え、レッスンが中止になって途方に暮れていた時、
その寄せ書きを見ると、地元に帰りたくなる気持ちを抑えられなくなったからだそうです。
たった２年間だけれども、アイドル歌手という言葉がまだ定着していなかった７１年と、
アイドル歌手という言葉が定着した７３年の差が感じられるエピソードです。
中学二年コースの７４年３月号の、表紙特集の３ページ目です。 学校優先のスケジュールを組むことを、芸能界入りの条件にしていたので、
仕事が忙しくなっても、昼間は学校へ通わなければならない淳子。
その分、仕事が夜遅くまでかかります。
朝は、普通のタレントのようにのんびりは出来ず、学校へ。
学生タレントは、本当に大変でした。
親友の百恵ちゃんが、もし学校を休むようなら、
私も学校をサボッていたと思う。と、ホンネを漏らしていました。
百恵ちゃんも、ガッツの塊のような女の子だったので、
お互いに励まし合いながら、通学していました。
中学二年コースの７４年３月号の、表紙特集の４ページ目です。 レコード大賞の方は、ＣＳで再放送されているので、良く知っていますが、
歌謡大賞の方は、リアルタイムで見ただけなので、あまり覚えていませんでした。
（歌唱シーンだけは、何度もオン・エアーされていますが。）
レコード大賞では、お母さんが秋田から電話をかけていましたが、
歌謡大賞では、授賞式に駆けつけていたんですね。
事務所の先輩・森田健作が来ていた事は、月刊明星の対談でも言っています。
歌謡大賞は新人賞が２名選ばれるので、受賞の可能性が高く、二人とも駆け付け、
レコード大賞は、最優秀新人賞１名なので、
受賞の可能性が低いと判断したのかも知れません。
中学二年コースの７４年３月号の、表紙特集の５ページ目です。 「淳子も１年でずいぶん成長したみたい。エヘン。」と言っています。
デビューからの４枚のシングルジャケットを並べた下の写真からも、
その成長が分かります。
中学二年コースの７３年７月号の封入付録の、４つ折りピンナップ・カレンダーです。 人気アイドルになってからは、女の子としては意外に腕や脚が毛深い事が、
話題（ネタ？）になりますが、今回、このピンナップをレタッチしてみて、
腕の毛深さが分かりました。
今じゃ腕や脚のムダ毛は剃るのが当たり前ですが、
当時は、中学生ではまだ剃っていませんでした。
淳子も、この頃はまだムダ毛を意識していなかったのでしょう。
それが返って親しみやすさを生んでいた時代です。
中学二年コースの７３年５月号の表紙です。 表紙はイタミが激しいので、綺麗にならない部分については、ご容赦下さい。
スポーツが苦手な淳子の事を知らないためか、最初の頃は、このテニスルックのように、
スポーツの格好をしている表紙が多いです。
中学二年コースの７３年６月号の表紙です。 この表紙では、エンジェルハットを緑にしたようなキャスケットを被っています。
５月号では、キャップを被っていました。
１２回の表紙の中で、７回も帽子を被っている淳子。
素人の頃から、帽子が好きで良く被っていたので、帽子が似合う淳子です。
中学二年コースの７３年７月号の表紙です。 こちらは、夏らしく麦わら帽子を被っています。
麦わら帽子のようなツバの広い帽子は、顔が小さくないと似合いません。
身体が細い淳子は、相対的に顔が大きく見えがちですが、実は小さい方です。
中学二年コースの７３年８月号の表紙です。 スキューバ・ダイビング姿が、夏らしさを演出しています。
（淳子自身は、当時スキューバ・ダイビングをした事はないと思いますが。）
水中メガネを頭に乗せているあたりが、帽子好きな淳子らしいです。
７４年２月２５日リリースの５ｔｈシングル「三色すみれ」のジャケットです。 前作「花物語」と同様、マイナー調の楽曲ですが、この曲はセリフ無しです。
「花物語」よりも起伏に富んだメロディであり、
初期の中村泰士作曲のシングルの中では、一番好きです。
何事にも一生懸命になる淳子が、感情を目一杯込めて熱唱する姿が、印象的でした。
出だしの「手を出せば散りそうな そんな花びらを」の後、
顔の前から右手を２度遠ざける振りが、ユニークで良かったです。
今から振り返って思うと、この振りも、
演劇的な表現の得意な淳子にピッタリという感じですが、
当時は、そんな事は全然考えず、可愛い振りだなと思って見ていました。
５ｔｈシングル「三色すみれ」のジャケット裏です。 Ｂ面の「あなたのひとりごと」は、初めて買った淳子のアルバム「ベストコレクション７５」に
収録されていたので、リアルタイムに近い時期に聞く事が出来ました。
５ｔｈシングル以降は、Ｂ面も収録されているベストアルバムでした。
この曲のように、失恋の詩を、明るいメロディに載せて歌う淳子の曲が、好きでした。
月刊明星の７３年１２月号から、焼き物にサインを書くコーナーの写真です。 舌をペロッと出すのが淳子の癖でした。
あだ名の「じゅんちんこ」も、クラスメートがその表情を見て、
エッチな顔と思い、付けたのかも知れません。
その内、淳子の舌が長いという事になり、
テレビで舌を鼻に付ける特技を披露する事になります。
月刊明星の７３年１２月号から、短い記事です。 身長がデビュー以来４ｃｍ伸びたとの事ですが、デビュー時の身長が１５５ｃｍなので、
この時点で１５９ｃｍ。これ以降はあまり伸びず、１６０～１６１ｃｍで止まります。
伸び盛りの中学生を、アピールしているのでしょう。
事務所の男の人にイタズラするのは、忙しい学タレ生活のストレス解消手段だと思います。
ＣＤ「桜田淳子BOX～そよ風の天使」の、ブックレットの２ページ目の左上のカットです。 デビュー当時の、エンジェルハットを被っていた頃の淳子で、
可愛いというより幼い感じの表情から、イタズラっ子っぽさも感じられて、
中学２年生～３年生になりかける頃の、親近感のある表情です。
ＣＤ「桜田淳子BOX～そよ風の天使」の、ブックレットの２ページ目の右下のカットです。 ３ｒｄシングル「わたしの青い鳥」のポスター撮影時に、同時撮影されたカットと思われます。
ポスター（２５１）と比べると、可愛らしさよりも、自然な笑顔を優先している感じです。
当時の淳子（１５歳～１６歳前半）は、笑顔が素敵な他のアイドルと比べても、
完璧な笑顔が印象的でした。
今、冷静に見直すと、顔を崩した笑顔や、喜怒哀楽を素直に出した表情も多いのですが、
当時は、他の表情を忘れさせるほど、完璧な笑顔に見えました。
７６年２月１日発行の単行本「桜田淳子のすべて」の、表紙カバーです。 サンミュージック監修となっており、著者名が明記してありません。
淳子は、公開された日記等から、人を楽しませる文章が上手いと思うのですが、
著者「桜田淳子」にはなっていません。
当時から、アイドルが著者名になっている単行本はありましたが、
忙しいアイドルが、本を書く時間がない事は、誰でも知っていました。
ウソが嫌いな淳子は、アイドル時代に、著者：桜田淳子と銘打った単行本は、
一冊も出していません。（明星特別編集のムック本「ようこそ淳子です」が、
唯一の著書と言えるものです。）
単行本「桜田淳子のすべて」から、カラー口絵の１ページ目です。 １６歳と書いてありますが、エンジェルハットを被っている頃なので、
１４歳の終わりか、１５歳の最初の頃でしょう。
１９６に、タヌキ顔・キツネ顔の話が書いてあったので、７０年代トップアイドルの分類を。
タヌキ顔は、岡崎友紀・天地真理に始まり、麻丘めぐみ・森昌子・アグネスチャン・桜田淳子・
浅田美代子・キャンディーズのスー・伊藤咲子・林寛子・ピンクレディーのミー・榊原郁恵・
石野真子・石川ひとみ と沢山しました。明るい曲を得意とするアイドルが多いのが特徴です。
キツネ顔は、小柳ルミ子・南沙織に始まり、山口百恵・キャンディーズのミキ・木之内みどり・
岡田奈々・ピンクレディーのケイ・倉田まり子 でしょう。色々なタイプの曲を歌っています。
どちらとも言えないのが、キャンディーズのラン・浅野ゆう子・岩崎宏美・大場久美子 でしょう。
これが８０年代アイドルになると、どちらとも言えないトップアイドルが多くなり、
イヌ顔・ネコ顔・サル顔等、分類が多様化しました。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の１６～１７ページ目です。 カラー口絵や白黒の写真は、ページ数にカウントされていません。
１～１５ページ目までは、目次やタイトルなので、省略します。
目次の後、「誰も知らない桜田淳子」と題した章が、３８ページまで続いています。
ここに書いてあるクセ以外に、スタ誕等のエンディングで、出場者が一列に並んで、
拍手をしている時、淳子は両手首を付けたまま拍手するクセがありました。
手を抜いているみたいでイヤね。と後に反省していました。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の１８～１９ページ目です。 朝寝坊の淳子が、マネージャーに起こされても、なかなか起きず、
ようやく起きると、マネージャーに甘えて「私の服とって」と言い、
マネージャーから「自分で取りなさい」と言われるあたり、
母親に甘える子供のような、親近感のある光景を伝えています。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の２０～２１ページ目です。 弁当の他に、ラーメンか鍋焼きうどんも食べる、痩せの大食いの淳子。
学校でも弁当を早弁して、昼にパンを３個買って食べていたそうです。
「日記」の項目では、日記に「長井さんのイジワル」と書いています。
女性の現場マネージャーなので、身内のように親しく、心を開いていたと思います。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の２２～２３ページ目です。 学校は、アイドルの淳子が、一般人として扱われる唯一の場所なので、どんなに眠くても、
スケジュールが許す限り、通い続けていました。サインをしない事や、習字の失敗作の件も、
一般人の時間を大切にする淳子の気持ちの表れです。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の２４～２５ページ目です。 近眼の淳子の視力は、右が0.01で左が0.1。右はほぼ見えないので、遠近感が分からず、
皿を落としてしまったのでしょう。夜ヒットで、百恵ちゃんが淳子を紹介する時には、
「私たちの間では、ドジな淳ぺーで通っています。」と言っていました。
このエピソードからも、その事が伝わってきます。
単行本「桜田淳子のすべて」から、カラー口絵の２ページ目です。 ３曲目「わたしの青い鳥」を歌っている頃、７３年後半の１５歳の淳子でしょう。
クリッとした大きな瞳で、見上げている表情が、可愛いです。
単行本「桜田淳子のすべて」から、カラー口絵の３ページ目です。 髪の長さから見て、１６歳後半の淳子でしょう。
髪を伸ばして行っている頃で、可愛らしさだけでなく、
美しさも垣間見えるようになった頃です。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の２８～２９ページ目です。 司葉子さんの話では、２年前にドラマ「てんつくてん」で親子役（だったと思う）で
共演した経験もあるので、普通の主婦として社会と接している姿に憧れたのでしょう。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の３０～３１ページ目です。 スター扱いされるのが大嫌いな淳子は、普通人として暮らしている司葉子の姿を見て、
自分の持ち物は自分で持つようになりました。
当時の大スターや人気アイドルは、スタッフや付き人が、本人の代わりに
雑用をするのが当たり前であり、雑用をすべて自分で行う役者とは異なりました。
人気アイドルが、人気凋落とともにスタッフが周りからいなくなり、
生活のための基本的な事も分からず困ったという話は、良く聞きます。
淳子は、雑用を出来るだけ自分で行っていたので、
後に女優業に転向しても、大丈夫だったと思います。
単行本「桜田淳子のすべて」から、カラー口絵の６ページ目です。 このカットは、単行本発売直前の７５年末頃でしょう。
わりと地味なファッションに凝っていた頃です。
元々スレンダーな淳子。１６１ｃｍと身長が伸びて、よりスレンダーになった頃です。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の３２～３３ページ目です。 ７４年の歌謡大賞では、淳子と百恵の２人が、１２人のノミネートの中に入り、
６月リリースの「ひと夏の経験」以降、大ヒットを続けた百恵が、放送音楽賞を受賞。
（受賞者は６人）そんな背景もあって、７５年の歌謡大賞でも、
百恵ちゃんと二人でノミネートされたいと思った淳子。
確かに７５年は、淳子の方が百恵よりレコードセールスでは上でしたが、
百恵ちゃんも、７４年の淳子より遥かに上のレコードセールスを記録していて、
１２人のノミネートの中に入るのは当然と、一般の人は思っていました。
何故、百恵ちゃんがノミネートの中に入らなかったのは、大人の事情でしょう。
このエピソードは、ムック本「ようこそ淳子です」の、淳子の日記に、
淳子の心情が赤裸々に綴られているので、それを載せる時に、詳しく書きます。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の３４～３５ページ目です。 「私は、うまい歌手といわれるより、いい女の子といわれるようになりたい。」
こう言っていた頃の淳子が、大好きでした。
野口五郎が近年、「当時のアイドル歌手は、本格的歌手の予備軍であり、
本格的歌手と言われるよう、努力していた。」と言っていましたが、
７０年代前半の女性アイドル歌手の中にも、こう思っていた人は多かったでしょう。
淳子が、本格的歌手を目指し始めたのは、高校を３ヶ月遅れで卒業してからの事でした。
それまでは、苦しくても学校と仕事を両立させる学生タレントであり、
ひとりの学生として、自らの意見・考え方を、芸能活動を通して伝える姿勢が、
淳子の最大の魅力だったと思います。
単行本「桜田淳子のすべて」から、白黒グラビアの１ページ目です。 色付けすると、違和感があったので、やめました。
白黒グラビアは、「１６才のリサイタル」の写真を中心に載っています。
このカットもそうです。スレンダーで長い脚を露出したミニスカートや、
このような衣装が、ステージ衣装として、人気がありました。
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の３６～３７ページ目です。 ３５ページ目からの「親孝行」
女性アイドルの場合、両親に大事に育てられた家庭から芸能界入りするパターンと、
両親が不和だったり離婚している家庭から芸能界入りするパターンの、２つに分けられます。
前者は、両親が芸能界入りに反対するケースが多く、その代表が淳子で、後者の代表が百恵でしょう。
淳子の場合は、サンミュージックの専務が「必ずスターに育てるとは約束出来ません。
しかし３年経って、不幸にも芸能界で成功せずお返しする事になっても、
精神的に成長したと、確信してもらえるよう育てて行きます。」と両親に約束し、
父親が、「高校をきちんと卒業させる事。女の子なので、２０歳までは間違いがないように。」
という条件を出して、芸能界入りを承諾します。
上記の殺し文句は、同じ事務所の後輩の岡田有希子にも適用されました。
（松田聖子は、先にＣＢＳソニーのディレクターが両親の説得に成功。）
単行本「桜田淳子のすべて」から、本文の３８～３９ページ目です。 幼稚園の頃、友達が交通事故で亡くなった時の淳子の行動が書いてあります。
「この時の気持ちは、本人にもわからない。」と書いてありますが、
友達が亡くなった事を、周りの人達に知って欲しいという気持ちから、出た行動だと思います。
芸能界に入っても、いろいろな媒体で、自分や同じアイドルの友達について、
万人に知って欲しいと思って表現する事が、人気アイドルになる原動力になったと思います。
単行本「桜田淳子のすべて」から、白黒グラビアの４～５ページ目です。 「１６才のリサイタル」で、歌っている時のカットです。
リアルタイムでは見ていなかった映画「ひとつぶの涙」、ＣＳで数年前に見ました。
淳子の出演しているシーンは、冒頭の３分ぐらいと、
間に２回で、合わせても５分程度でした。
冒頭は、歌手役の西城秀樹がコンサートで「愛の十字架」を歌うのを、
客席から主役の森田健作と見ているシーン、歌手に憧れ「花物語」を歌うシーンです。
冒頭以外は、ストーリーに絡んでいますが、冒頭は淳子のために用意された感じです。
淳子の母から、淳子は森田健作が好きだと聞いていたサンミュージックが、
桜田淳子獲得のために用意した約束が、「森田健作と共演する事」だったので、
実現した出演です。でも淳子はすでに人気アイドルになっていたため、
スケジュールがあまり取れなくて、出演シーンが短くなったのでしょう。
単行本「桜田淳子のすべて」の、４４～４５ページ目です。 ４０・４２ページ目は白紙、４１ページ目はイラスト、
４３ページ目はタイトルなので、省略します。
堀越高校の芸能コースではなく、普通の高校
（この時は、国本女子学園に転校）に通っていたので、
出席日数については厳しくても、ふつうの女の子に戻れたのでしょう。
日の出女子学園に通っていた百恵ちゃんも、同じ思いだったので、
お互い励まし合って、学業と仕事を両立していたのでしょう。
「友達とは」で、「恋人よりもいなくちゃいけないっていうのが友達。」
婚期が遅れたのも、この考え方を貫いていたからだと思います。
単行本「桜田淳子のすべて」から、白黒グラビアの６ページ目です。 これも「１６才のリサイタル」で、歌っている時のカットです。
映画「ひとつぶの涙」の続き。淳子の役は、ペンキ塗りの仕事をする森田健作が務める
ペンキ塗り店の主人の娘です。森田健作の恋人役は、盲目の娘を演じる吉沢京子。
岡崎友紀とともに、７０年代初頭を代表するアイドル女優でした。
森田健作の親友役には、水谷豊。二人は、孤児院で育った設定です。
森田健作主演作と言えば、７１年の「おれは男だ」や、７３年の「おこれ男だ」の、
明朗青春路線が思い浮かびますが、７３年のこの映画はかなりシリアスでした。
７３年って、まだ貧しい感じが残っていたんだと、ちょっとビックリした印象でした。
シリアスなストーリーの中で、お芝居の好きな淳子が、オーバーな芝居をしても、
それがわざとらしいと言うより、ホッとする効果を与え、
短い出演場面でも、淳子の笑顔が映える作り方でした。
単行本「桜田淳子のすべて」から、白黒グラビアの８ページ目です。 イラストの得意な淳子が、「１６才のリサイタル」のステージ上で、
イラストを書いています。
会場にいるファンには、小さすぎて見えないと思うのですが。
テレビ局からカメラを借りて、スクリーンに写していたのでしょうか。
単行本「桜田淳子のすべて」の、４６～４７ページ目です。 淳子にとって故郷と両親は、「離れてみてありがたさがわかるもの。」という意味で共通しています。
この本が出た頃は、私は両親と一緒に住んでいたので、「ありがたさ」が分かりませんでした。
大学進学と就職で親元を離れてから、「ありがたさ」が分かりました。
中学二年で親元を離れた淳子は、一般の地方出身者より、かなり早く「故郷と両親のありがたさ」を
理解していたと、後から読み直して分かりました。
単行本「桜田淳子のすべて」の、４８～４９ページ目です。 ２６歳ぐらいまでには結婚したいと言っていますが、実際は３４歳になってしまいました。
「結婚したら、できるならお仕事をやめたい。」
合同結婚式で挙式した後も、映画出演等のオファーが複数あったそうですが、
すべて断り、家庭に入り育児に専念しました。
ここに書いてあるような離婚の恐怖に見舞われる事はなく、一男二女の子供にも恵まれ、
結果的には幸せな結婚生活を送る事が出来ました。
単行本「桜田淳子のすべて」の、５０～５１ページ目です。 「ファンの方たちとともに成長している」
「応援して下さるだけでなく、私とともに歩んでくれる人イコールファンの方」
淳子自身の成長過程をファンが応援し、ファンも淳子とともに成長している気分になる。
そんなアイドルとファンとの一体感・同世代感を、最初にアピールして成功したのが、
淳子と百恵であり、この二人の成功が、８０年代半ばまでのアイドル展開の指針になりました。
単行本「桜田淳子のすべて」の、５２～５３ページ目です。 「セブンティーンという言葉の響きが好き。」と言っていた頃もありますが、
１５歳はまだ子供。１６歳は少女。
１７歳は子供と大人のど真ん中。と、キチンと分析しています。
「いろいろな問題を、一つ一つ自分で解決しながら、一歩一歩大人になっていく。」
女の子が女性へと変化していく過程で、最も変化の激しいセブンティーンの淳子が、
アイドルとしても、ひとりの女性としても、
最も輝いて見えたので、人気がピークに達したのでしょう。
単行本「桜田淳子のすべて」の、５４～５５ページ目です。 淳子自身が分析する淳子観を列記すると、
・自分中心の女の子
・みんなが自分のそばにいて欲しい
・自分が思っている事を聞いて欲しいし、知って欲しい。
・バカ正直
・気を使いすぎる。
・ひと一倍感激屋で、すぐ涙が出る。
・ドジでオッチョコチョイ
典型的なＯ型タイプの性格だと思います。
表舞台（芸能界）に立つ事に向いているタイプです。
単行本「桜田淳子のすべて」の、５６～５７ページ目です。 Ｑ＆Ａが、９ページに渡って載っています。
Ｑ：掃除、洗濯は？ Ａ：いっさい姉さんまかせ。
Ｑ：一日ヒマができたら、何したい？ Ａ：もう眠りたい。
正直な性格が、Ｑ＆Ａにも出ています。
Ｑ：１日で一番さびしい時は？ Ａ：ひとりの部屋に戻った時。
ひとりになると寂しくなるのも、典型的なＯ型タイプです。
岩崎宏美ちゃんの「ロマンス」が、学校で大評判で、よく口ずさむとの事。
この本は高校２年の後半に作られています。この頃、親友の百恵ちゃんは
大映テレビ「赤いシリーズ」と、年２本の映画で、猛烈に忙しくなって
歌番組出演が減り、なかなか会えなくなりました。
昌子は青春歌謡から演歌へ転向して行きます。
一人ぼっちが寂しい淳子は、岩崎宏美と意気投合。
宏美の親友・伊藤咲子も含め、同じ高校２年同士の悪友トリオを結成します。
単行本「桜田淳子のすべて」の、５８～５９ページ目です。 Ｑ：最近見た映画は？ Ａ：「同胞」
この頃、山田洋次監督の「男はつらいよ・葛飾立志篇」に出演した関係で、
山田監督の前作を見たのでしょうか。後になって見たら、淳子がＴＶで「三色すみれ」を
歌っているシーンが出てきて、出演者たちが話題にしていました。
演劇部出身の淳子としては、演劇をテーマにしているので、よほど気に入ったのでしょう。
Ｑ：自分のスタイルについては？ Ａ：デッチリちゃんなのです。これもイヤ。
前に、ヒップが小さいのでビキニが似合わないと言っていましたが、
ヒップの横幅は広くなくても、後ろのボリュームがあるようです。
（「黄色いリボン」の歌本に載っていた水着カットで分かる。）
でも２０歳過ぎると、後ろのボリュームも無くなったのか、
８１年に１ヶ月だけニューヨークに滞在した時は、
ドラム缶にお湯を溜めてお風呂替わりにしていました。
友達はヒップが邪魔でドラム缶に入らないけど、私はヒップが小さいので、
ピッタリ入ると。（「桜田淳子のセイ・ヤング」より）
単行本「桜田淳子のすべて」の、６０～６１ページ目です。 Ｑ：大学へは行くの？ Ａ：いま、困ってるのヨォー。
出席日数が足りなくて、２ヶ月遅れで高校を卒業したので、進学は諦めました。
（芸能界引退後に、大学へ行ったようです。）
Ｑ：いま腹のたつことは？ Ａ：最近いろんな事に批判的になってきてネ。
ジュリー（沢田研二）との間の妊娠騒動等、根も葉もない噂が出たのは、このすぐ後でした。
次第に、芸能レポーターに関する不信感を抱いて行った頃であり、
その頃の唯一頼りになる芸能レポーターは、鬼沢慶一でした。
単行本「桜田淳子のすべて」の、「誕生からデビューまで」のグラビアの３ページ目です。 下の箱根で写した写真の、淳子以外の二人の子供は、
兄（１０歳年上）と姉（７歳年上）ではありませんね。
大森のおばさんの子供かも知れません。
単行本「桜田淳子のすべて」の、「誕生からデビューまで」のグラビアの４ページ目です。 本人お気に入りの下の写真は、夜ヒットの４００回記念の時に紹介していました。
小学校３年なら９歳なので、６８年。ミニスカートが流行し始めた頃で、
おませな淳子は、すでにミニスカートを履いています。
アイドルになって、ミニスカート姿が魅力のひとつになりましたが、
この頃から似合っています。
単行本「桜田淳子のすべて」の、６２～６３ページ目です。 Ｑ：好きな男性のタイプは？ Ａ：一見クールで、実は気さくで楽しい人。
このタイプを淳子が言ってから、後のアイドルも同様の答え方をする人が増えました。
Ｑ：結婚はいつごろ？ Ａ：２６歳ぐらいにしたいなァー
その後、２８歳頃、３０歳過ぎと、だんだん目標が遅くなって行きました。
結婚式は、文金高島田ではなく、ウェディングドレスになりましたが、
子供は一男二女に恵まれ、目標の２、３人を達成出来ました。
単行本「桜田淳子のすべて」の、６４ページ目です。 次からの「淳子のいろはかるた」「淳子の５つの願い」（６５～９６ページ）は、
これまでと重複する内容が多いので省略し、
次回からは「誕生からデビューまで」を、貼っていきます。
単行本「桜田淳子のすべて」の、１０２～１０３ページ目です。 スタ誕に出場した時、「桜田淳子って本名ですか？」と聞かれたくらい、
スター的要素を持った名前は、秋田市役所の人が、父親が最初に考えた名前が、
当用漢字にないからと言ったので、誕生したんですね。
それまでのアイドルは、天地真理・南沙織・麻丘めぐみと、芸名を付ける場合が多かったです。
（例外は、小柳ルミ子（留美子）・岡崎友紀（友紀子）。（ ）は本名。）
中３トリオの森昌子（森田昌子）・桜田淳子・山口百恵と、浅田美代子が、本名でデビューして
ブレイクしてから、アイドルは本名でデビューするのが主流になりました。
そんな中でも、淳子が所属していたサンミュージックの社長は、
姓名判断から芸名を付ける事にこだわり、松田聖子・早見優・岡田有希子と、
芸名でデビューしました。サンミュージックで、本名でデビューしブレイクしたのは、
淳子以外には、酒井法子だけです。
単行本「桜田淳子のすべて」の、「誕生からデビューまで」のグラビアの７ページ目です。 スター誕生の第４回決戦大会で、グランドチャンピオンになった時の写真です。
スタ誕のＣＤ・ＤＶＤーＢＯＸに入っていた資料によると、第４回決戦大会は、
７２年９月６日収録・９月１７日放送回で、
ゲスト欄には、森進一と奥村チヨの名前しかありませんでしたが、
この写真によると、淳子が大好きな森田健作も出演していた事が分かります。
単行本「桜田淳子のすべて」の、「誕生からデビューまで」のグラビアの８ページ目です。 デビュー直前の、あどけない表情の淳子です。
淳子の初期の曲をたくさん作曲した故・中村泰士の、２０１９年開催の
８０歳記念ディナーショーで、淳子が送ったお祝いの手紙を読み上げました。
「デビュー曲「天使も夢みる」のレッスンの歳、教えられた鼻にかける歌い方が
出来ず泣いた。」という思い出が書いてあり、中村泰士は、
「淳子は可愛かったけど、特徴がなかった。それで鼻にかけて歌ってみたら。」
と説明していました。
スタ誕の第一次予選で歌っている淳子の声は、可愛い顔に似合わない太い声で、
確かにあまり鼻にかかっていませんでした。
中村泰士先生のレッスンで、鼻にかける歌い方を身に付ける事により、
可愛いアイドルらしい声が誕生した事が、今になって分かるエピソードです。
単行本「桜田淳子のすべて」の、１０６～１０７ページ目です。 産まれた時は、おサルさんよりもひどい顔だったそうですが、
１歳で、目がクリクリした、愛らしい顔になりました。
「物おじしない積極的な性格」は、兄や姉と年が離れた末っ子で、
みんなに可愛がられた結果、生まれた性格かも知れません。
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